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Apple and Rain (English Edition)
著者: Crossan, Sarah(著)
販売元: Bloomsbury Children's Books
発売日: 2014年08月14日
種別: Kindle版
価格: ¥1,390
在庫: 今すぐダウンロードできます。
ページ数: 337ページ

多読国民のレビュー

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2017/01/29 By 2attraction (評価:4点 / ジャンル:HU / YL:5.0 / 語数:109,120)
女優になるという夢を叶える為に、クリスマスに子供を捨てて出て行った母親。父親は別な人と再婚してAppleを引き取りたがらない。
クリスマスにトラウマを抱えて、一年で一番嫌な日と思っているApple。
そんなAppleはおばあちゃんに愛情を注がれて育っていた。
ある日ひょっこりと現れ、ショッピングに誘ったり、
甘い言葉で一緒に住もうと誘う母親。
おばあちゃんは、我が子の本質を見抜き、孫が傷つくのを恐れ反対するが、その反対を押し切って母親を選ぶApple。
しかしそこに待っていたのは妹と紹介されたRainとおよそ暖かい家庭とは思えない、ゴミが散乱している殺伐としたアパート…
この母親自分のことしか考えておらず、仮想と現実の境目が分からず精神的に問題のある父親違いの妹の子守りをさせる為に引き取ったとしか思えない身勝手さ。
読んでて腹立たしくなって、途中は読み進めるのがしんどかった。
救いなのは、Appleが親身になって妹と向き合って、精神的な病が改善していく事。
結局、愛情の欠乏感が病を引き起こしていたんだと思う。
最初は手がかかる妹にいらいらしていたものの、母親みたいに彼女を放置していてはいけないと判断して、対立したり、現実を直視させたりしながら、幼い妹と向き合っていく。
そうしながらも、周りの大人に助けを求めると、母親がneglectで逮捕されてしまうからと、子供らしからぬ配慮をしている様子が健気で泣けてきた。
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