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最後まで予想のつかない展開と、ちょっとエグい拷問シーンなどもありハラハラさせられっ放しでした。
それでいて、文学的な雰囲気のただようロマンスの部分も感じ取れます。
展開は複雑で登場人物も多いですが、謎が多いため、知りたい気持ちでどんどん先に進みたくなります。


主人公は、裕福で上流社会の人間とおぼしきシャーロット・アルトン。その実、裏の顔はITを駆使して情報を操るカーラ。しかし、そろそろこの仕事から手を引こうと思いはじめていた矢先に、最後の、そして不可能にも思える依頼が舞い込んでくる。しかも依頼してきたのは、二年前に音信が途絶え死んだと思っていたサイモンだった。サイモンは依頼である女性を殺すために、刑務所に潜入するための偽のIDを必要としていた。

特殊な刑務所への不可能な潜入。そこにいるはずのその女の記録はどこにもなく、カーラは何かの罠ではないかと疑い始める。そして、サイモンを守るため、裏にある真実を暴こうとする。