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クリフトン年代記第4部（邦題『追風に帆を上げよ』）です。
前作では、親友と一緒に車で出かけた、HarryとEmmaの息子Sebastianが交通事故で死んだというところで終わっていましたが、実は死んだのは彼ではありませんでした。そして、Emmaが経営陣に加わったBarrinton海運では新しい豪華客船建造のプロジェクトが次々とトラブルに見舞われます。
今回も前作に続き若干中だるみ感はあるものの、先祖伝来の会社の存亡をかけた仇敵との戦いは緊張感にあふれていて飽きずに読めました。
イギリスらしい皮肉とユーモアは今作も健在。ごく当たり前のドタバタした小説だと思うのについ読まされるのは、ストーリーテリングの妙に加えて、各キャラクターの台詞の魅力も大きいです。