著者: Andersen, Hans Christian(著)
販売元: Oxford Univ Pr
発売日: 1985年06月01日
種別: ペーパーバック
価格: ¥579
在庫: 通常2~3日以内に発送します。
ページ数: 32ページ
多読国民のレビュー
全件 | 1 人 | 読んだ | 1 人 | 読書中 | 0 人 | 興味 | 0 人 | 積読 | 0 人 |
---|
2015/08/24 By 空猫 (評価:
/ ジャンル:HR / YL:1.4 / 語数:2,000)
アンデルセン童話「赤い靴」の簡約版。原作とラストシーンが異なり、ホラー色が前面に出るバッドエンドだが却って厳しい警告が鮮明。赤い靴は「華美」「快楽」の象徴で、それに対する欲求が強すぎて家族に無理を強いたり、不義理を働き、規則・戒律を破る者として少女カレンが位置づけられる。貧しい境遇の者の素朴な憧れに見えるものが、実は富と権力を持つ者の貪欲と同じであったりする。人を虐げる邪悪、自分を見失った愚者と同じものを求めては不幸になるだけなのだ。