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The Grapes of Wrath (Penguin Classics)
著者: Steinbeck, John(著) DeMott, Robert(序論) DeMott, Robert(編集)
販売元: Penguin Classics
発売日: 2006年03月28日
種別: ペーパーバック
価格: ¥3,210
在庫: 在庫あり。
ページ数: 528ページ
Classics: 3784位
Historical: 1934位
Literary: 5096位

多読国民のレビュー

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2014/06/29 By YNchem55 (評価:5点 / ジャンル:CL / YL:0.0 / 語数:0)
今年12冊目になります「The grapes of Wrath」(邦題 怒りの葡萄)John Steinbeck昨日読み終わりました。大学時代に日本語訳を読み大変感動したことを覚えています。4月ごろ仙台の丸善で見かけEast of Eden(エデンの東)と合わせて購入し一緒に購入したシャーロックホームズの後に読もうと思っていました。1939年の作品でSteinbeckのノーベル文学賞(1962年受賞)の受賞理由にもなった本です。
Penguin Classicsの版ですが、このシリーズは最初に作品の背景などが詳しく載っています。(この本では50ページ余り)この作品の背景になっているDust Bowl(930年にアメリカ中西部で起こった農地の土壌侵食 その原因は不適切な耕作による土壌の貧困によるものといわれている)とそのために大量の農民が中西部から豊かなカリフォルニアに移動し(数十万人以上といわれています)そこでも不当に安い賃金で果樹園や綿畑で働き(作品中の説明では1時間5セントとか・・)また大雨などの天候不順でホームレスのようになっていく様子が描かれています。
作品は30章で構成され、おもに奇数(1 3・・章)は時代背景などの描写。偶数章(2 4・・章)はトム ジョード(Tom Joad)と一家の移住の様子が描かれています。時代背景はアメリカ発の大恐慌などがあります。また準古典(75年前)と言えますがこのころから発音に従う表記(I ain't = I am not I dunno=I don't know)やあえて農民たちの使う間違った語法 (I knowed や We was など)も多く慣れるまでは学校のALTに聞いたりしました。作品は非常に感動的でまたスピード感のある読みやすい作品でした。コナンドイルのまったりした文章と異なる味わいがありました。
このあと古本屋で買ったDeception Point(Dan Brown)を読みたいと思います。2001年の作品です。
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