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And Then There Were None
著者: Christie, Agatha(著)
販売元: William Morrow Paperbacks
発売日: 2011年03月29日
種別: マスマーケット
価格: ¥1,536
在庫: 在庫あり。
ページ数: 320ページ
Horror: 327位
British Detectives: 141位
Horror: 193位

多読国民のレビュー

全件44 人読んだ27 人読書中2 人興味12 人積読3 人
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2021/04/21 By こーた (評価:5点 / ジャンル:NO / YL:0.0 / 語数:48,665)
アガサクリスティは控えめに言って不世出の超絶天才作家。
古典にして至高、超えられない壁。ナイスチョモランマ。
つっても現代ミステリは初期の宮部みゆきくらいしか読んでないけどな!

インディアンの遊び歌に見立てた10の殺人。
ただのトリック殺人に留まらず、疑心暗鬼に陥った人間の描写も秀逸。
最後のネタバレ章で明かされる真犯人、その動機に驚愕せよ。

「ペロッ、これは青酸カリ!」
・・・まさか本当にやってるとは思いませんでした。
コナン君を悪用したネットのネタだと思っててごめんなさい。
酔いどれアームストロング医師に乾杯。

遊び歌のページはしおり推奨。
読んでる間に30回くらい見返すこと必至。
あと蓄音機で流れた白鳥の歌(過去の犯罪内容)も登場人物の把握に。

この作品はU.N.オーエンの元ネタでもあるというね、なんだか得した気分。
トリックありきでなく、ミスターアンノウンの正体のヒントが
ちりばめられているのもすごい。
今から読む人は"red herring"の意味をあらかじめ調べとくと、物語の厚みが増す。

萌え大賞は美人家庭教師のベラちゃんかな。
セクシー担当かと思いきやメンヘラ枠だった。デレは無し。
まあ罪は犯しちゃってるものの、なんだかかわいそうでな。
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2019/01/18 By きなこ (評価:5点 / ジャンル:CS / YL:0.0 / 語数:45,536)
後半は本を置けなくなるくらい面白かった。
最初は人物がいり乱れて読みづらいけれど、しばらく我慢して読むと面白くなってきます。とくに後半、人数が半分に減り、互いに疑いながら展開していく辺りからは一気に面白くなります。犯人が誰なのかわからない中1人ずつ減っていく辺りはもう怖くてドキドキ。わたしは最後まで犯人はわかりませんでしたが、これは展開をわかわかって読んでもなお面白いと思いました。
各キャラクターの性格が、そのセリフや心理描写から伝わってくる辺りはさすがクリスティー。
最後の方には読みながら、自分も孤島に置き去りにされたメンバーの一人であるかのような錯覚を覚えるほど入り込んでしまい、ほんとに面白い読書ができました。
クリスティーの中でも1、2を争う人気作。オリエントよりも面白いです。
わからない単語とかどうでも良くなるくらい止められなくなるので、多読にはピッタリです。
ぜひクリスティーの世界を楽しんでいただきたいです。
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2017/05/18 By Mark Jokes  (評価:4点 / ジャンル:CS / YL:6.0 / 語数:45,536)
ずっと昔に日本語で読んで、今回英語で読んで、楽しめたことが嬉しい。時代設定が少し前なので、DNAとかCSIはないけれど、別の意味で面白い。サスペンスの原点に戻った感じ。罪悪感で心理的に負いつめられた全員は、被害者である前に、罪を背負った加害者。法で裁かれなくても、裁かれる。結局は人殺し好きの犯人の仕業なのだけれど。自分の罪にも気づかされます。
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2016/10/27 By Tauli (評価:4点 / ジャンル:MY / YL:6.0 / 語数:45,536)
『オリエント急行殺人』の華麗なトリックに惹かれて読んだクリスティ2冊目。やはり面白かった!さすがはミステリー世界最高傑作と言われるだけある。一人ひとりの心理描写を描きながらも最後まで誰が犯人なのか分からないのは素晴らしい。10人の中に本当に犯人がいるのか疑わしくなり、11人目を想像してしまったほど。しかし(オリエント急行と比べるのもどうかと思うが)ポアロシリーズと違って犯人を推理しながら物語が進むわけではないので、ちょっと物足りない感じがあった。
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2016/03/26 By とも (評価:5点 / ジャンル:CS / YL:0.0 / 語数:69,740)
アガサクリスティは2冊目ですが、プロットが秀逸で無駄がありません。
さすがミステリの女王といった感じです。
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2015/04/16 By yuchesc (評価:4点 / ジャンル:CS / YL:8.0 / 語数:45,536)
ようやく読めました。最初にたくさん人が出てくるのでウッとなりますが先がどんどん気になって、最後まで楽しむことができました。
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2015/01/24 By kichikichi (評価:4点 / ジャンル:NO / YL:0.0 / 語数:52,656)
はじめのうちは、この人誰だっけ?と行きつ戻りつしながら読んでいましたが、読み進むにつれ、人物像もはっきりしてきて引き込まれます。
クラシカルな雰囲気を楽しみました。
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2014/06/12 By uribou-mom (評価:5点 / ジャンル:MY / YL:8.0 / 語数:45,536)
邦題「そして誰もいなくなった」(1939年)です。

U.N.オーエンと名乗る人物から、デヴォンシャー沖のインディアン島に招待されたのは、互いに今まで会ったことのない、様々な経歴の10人でした。
オーエン氏はゲストが到着した日の晩餐に姿を現さず、かわりにどこからともなく聞こえてきた声は、10人全員が過去に罪を犯していることを告げるものでした。その夜から、ゲストが一人ずつ殺され、食堂のテーブルに置いてあったインディアンの人形も1体ずつ消えていくのでした。
犯人はいったい誰なのか? それはほんとに最後までわかりません。

このお話は、常にミステリーの上位にはいる名作で、完全犯罪です。こんなトリックを思いつくなんて、ほんとにアガサ・クリスティーはすごいなあと思います。

この話の面白さは、マザーグース(Ten little nigger boys )の唄の通りに人が殺されていく、というところにあると思います。次は誰があの唄の通りに殺されるのか、一種独特の不気味さを醸し出しています。

登場人物が多いので、最初は混乱するかもしれませんが、読み進めていくうちに慣れますので大丈夫です。
英語も読みやすいです。



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2014/04/20 By mamimi (評価:5点 / ジャンル:MY / YL:7.5 / 語数:45,536)
「Murder on the Orient express」に続き、アガサ・クリスティ作品に挑戦しました。
今回も登場人物が多く初めは混乱しましたが、次第に話に引き込まれ、誰が犯人なのか想像しながら読み進めていくうちに、いつの間にかラストを迎えてました。
わたしの予想とは全く違うエンディングに、最後の一文まで楽しむことができました。
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