多読王国 | タドキストの為の無料読書（洋書多読）管理コミュニティ

戦後75年という事で手にとりました。洋書読みとしては、海外の戦争体験の小説などは沢山読んでいるものの、日本の話を洋書で読む経験は無かったので読んでみました。広島の天を仰ぐ様に立っている銅像の少女がこの本の主人公の禎子ちゃんです。戦後10年間は禎子ちゃんの様に生きたいと強く願っていた子供達がどんなに沢山いたでしょう。どんな気持ちで一羽一羽の鶴を折っていた事でしょう。また家族がどんな気持ちで見守っていたのでしょう。なんとか娘に着せたいと絹の着物を徹夜して仕立てたお母さんの気持ち、そして家計を思ってこんな高価な物は…と遠慮する禎子ちゃんの健気さを思うと胸が詰まりました。