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The Silver Linings Playbook (film tie-in)
著者: Quick, Matthew(著)
販売元: Picador
発売日: 2012年10月25日
種別: ペーパーバック
価格: ¥2,206
在庫: 通常2~3日以内に発送します。
ページ数: 304ページ
Contemporary: 4340位

多読国民のレビュー

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2021/01/28 By ぶーさーさー (評価:4点 / ジャンル:FI / YL:6.3 / 語数:77,246)
初 Matthew Quick です。アメリカの作家。当作はデヴュー作で「世界にひとつのプレイブック」(日本語タイトル)として映画化もされています。

Pat、34歳。4年間の精神病院を経て、父母の家で生活することになる。
何故精神病院に入っていたのか、愛する妻とは何があったのか、Patにはその記憶がないが、妻と再び一緒に暮らせる日を夢見ている。どうも apart time( 離れている期間)を妻から言われていて(?)、それがいつまでなのかPatも知らない。父母・弟・親友もPatに優しく接するが妻のことや過去については口を閉ざす。
そこに親友の義理の妹Tiffany(やはり心に傷を持つ)が現れる・・・。

心に傷を持つ二人の再生の物語です。何がどうなっているのか、話はどこに向かっているのか、興味を惹かれ一気に読みました。終わり方も良かったです。
なお、英語は容易でとても読みやすいです。

で読書後に、映画の方はどうなんだろうとの興味でDVDを借りてきて観ました。
ジェニファー・ローレンス(Tiffany役)がアカデミー主演女優賞を取ったということで期待して・・・。
ウームでした。映画の方は安易なロマンスものになり、深みは感じられず、圧倒的に本の方が良いと感じました。理由の一つとして、複雑なPatの心境が小説ではPat視点で詳しく語られているのに対し、映画では省かれているのが一因かも。
又本の方では、一体Patに何があったのか?/ Tiffanyには何があったのか、が中々語られず、それを知りたくて本を読み進めているところもあったのに、映画では初めの方であっさりとわかってしまいます。
あと、トラウマとなっている曲(ある事件の時かかっていた曲)が、本ではKenny G の曲でしたが、映画ではStevie Wonderの「My Cherie Amour」に何故か変わっていました。
すみません。映画解説になってしまいました。
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