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黒い馬の視点から描かれた人生ならぬ馬生。やがて年老いたブラックビューティが小さい頃に出会ったジョーと再会するとは。思わず最初から読み返したくなりました。友達だった牝馬のジンジャーと別れその後の彼女がひっそりと死んでしまうところがサラッと書かれているのも、かえって切ない。

表題の Black Beauty は主人公の馬の名前。持ち主・飼い主，世話役・乗り手といった，周囲の人間・環境に運命の大半を左右される存在の物語。全体的には思いやりと理解に満ちた人々に囲まれ，幸せな生活に見えるのだが，根底では決定権が他者に委ねられ，努力では変更不能なため，常に不安がつきまとう。幸運でなけば幸福ではないというのは，全く本当の幸せではない。自己決定できれば不幸でもいいともいえないけれど，他人に手綱を握られるというのは許容しがたい。

馬に感情移入できた（笑）
馬と人間の過酷な馬生…。オススメ。