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先天性免疫不全体質が原因で家の中で閉じこめられ、母や看護師などごく限られた人としか接する機会がないマデリンが、隣の家に引っ越ししてきた少年に恋をする話。母の言いつけを守り、決して外には出なかったマデリンが、隣の家の少年オリーが父親から暴力を受けているのを見た時、彼を守るために家から飛び出したり、二人で命がけでハワイへと旅立ち、自分が生きているということを実感する様々な事を体験したり…愛がここまで人を変えるのか？と言う大胆さや危うさも全て読み応えがありました。
最後は衝撃的な終わり方ですが、ちょっと容易に予測出来る結末だったので、星は4,5です。この本の特筆すべき点はストーリーだけでなく、本の中のデザインが素敵でした。視覚に訴えてくる作りで、YA を読む世代にデザインでアピールできています。是非オーディブルではなく、本で読んで魅力を体験して欲しいです。

難易度　wonderと同程度
あらすじ　マデリンはSCIDという先天性免疫不全体質で一生を除菌された家で過ごしている。家族は看護師のカーラと小児科医である母親だけ。隣の家のオリーとマデリンは恋に落ち、健常者との報われない恋に反対する母親に反発し、オリーと家出、大胆にもハワイ旅行に行ってしまう。
感想　英語が非常に簡単かつ、内容も面白く読ませる。ただマデリンが死の危険を犯してハワイに飛び立つ点と、母親の過ち（病気）にはリアリティーを全く感じなかった。愛とその喪失が狂気に繋がるというのがテーマだと思うが、愛に盲目になっている人でもこんな行動はとらないと思った。

ストーリー　18歳のマデリンは、生まれつき重い病気のため、人生を家の中だけで過ごしてきた。厳重に衛生管理された屋内で、医者の母ポーリーンと看護師カーラと毎日を送っていた彼女は、隣の家に越してきたオリーと知り合う。窓越しにメールするうち、彼の不思議な魅力に惹かれたマデリンは、カーラに頼みこみ、お互い近づかないことを条件に家の中で初めて会う。ある日、父親に殴られているオリーを助けるため、命の危険も顧みず家を飛び出したマデリン。しかし、母から二度と彼に関わらないように厳しく言われてしまう。オリーのことを忘れようとする彼女だったが…。ついに、マデリンは、自分のすべてを懸けた決断をする。彼女が決めた行動とは―。そして、その先に待つ運命とは―。

２０１７年夏に映画化され公開されました。こちらの田舎ではやってなかったので残念ですが。。

とても読みやすいです。この私でもトータル７～８時間で読めたので(^^♪
とにかく、全体的にキュート。白く澄んだ世界から果てしなく広がる水平線まで。。
深い安堵と静かな怒りが同時に沸き起こるような中盤から、驚きの事実まで
最後まで一気に読めてしまう作品でした。