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The Summons
著者: Grisham, John(著)
販売元: Dell
発売日: 2002年12月17日
種別: マスマーケット
価格: ¥222
在庫: 在庫あり。
ページ数: 384ページ
Suspense: 4716位
United States: 7439位
シリーズ:Grisham, John

多読国民のレビュー

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2012/11/30 By dadmam (評価:4点 / ジャンル:CS / YL:7.3 / 語数:90,000)
Summons(名詞は語尾にSが付きます。)とは「裁判所への出頭命令書」のことです。
主人公の Ray Atleeは30代、Virginia州で法律を教えている先生です。。妻のVickiは金持ちの男性のもとに去っています。 ForrestはRayの厄介者の弟です。アルコール中毒でリハビリセンターに出入りしています。父親の Reuben V. Atleeは立派なJudgeですが、2人の子供たちは故郷のClanton (Mississippi州)とは別の町に住んでいます。
RayとForrestはある日父から呼び出されます。その手紙がこの本The Summonsの題名になっています。父は引退し病気がちで一人で家にこもっています。その家は古いけれどMaple Runと呼ばれている邸宅です。Rayが訪問すると居間で父が椅子に座ったまま亡くなっているのを発見します。死後数時間しかたっていない状態です。家を見回ると、本棚の下に、いくつかのダンボールに入った札束を見つけます。
 父はなぜ子供たちを呼び集めたのか。この3億円強の現金の素性は?というなぞが提示され物語が進んで行きます。本を読む順序は、The Summonsを読んでからThe King of Tortsを読むべきだと気づき、ちょっと失敗したと思いました。二つの物語は、別のものですが、意識的につながっていると感じました。The Summonsは$3Mを思わず手に入れる話ですが、後半になってその送り主のThe King of Tortsがちらっと出てきます。「The King of Torts」は自分が偶然The King of Tortsになってしまう話です。

3億円強の現金をいったい、どうやって父は手に入れたのか?遺書に書いていないこの金を使っていいものかどうか?お金を自分の車AUDI TTのトランクに入れて、その出所をさぐる旅。モーテルでは、車が見える部屋に泊まったり。 Casinoでこのお金を使ってギャンブルをし、偽札ではないことを確認したり。きっと、やばい裏金なのだろうけど。誰かに付けまわされている予感。
 Rayは自分の年収14万ドルに満足しているので、「この$3Mを生命の危険を冒してでも、手に入れたい」とは思っていない設定もストーリーを面白くしています。若干臆病な主人公Rayに感情移入できればストーリーの流れに沿って楽しむことができます。
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