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Everything I Never Told You
著者: Celeste Ng
販売元: Abacus
発売日: 2014-11-11
種別: ペーパーバック
価格: ¥ 1,440円 [定価:¥ 1,441]
在庫: 在庫あり。
ページ数: 320ページ
売り上げランキング: 27858位

多読国民のレビュー

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2018/10/22 By 2attraction (評価:5点 / ジャンル:HU / YL:6.5 / 語数:95,091)
長女の失踪そして死を知らされた家族が、彼女の謎の死を通して自分自身と向き合い、家族と向き合い、崩壊しかけていた家族の再生していくさまを描いて
います。
両親は人種差別と闘いながら生きている中国系の大学教授、そして相手が白人ではないことで反対され、そして医学を志しながら道半ばで母親の反対を押し切って結婚したが、医師にならなかった事を悔いている母親。
そして、3人兄妹でありながら、自分だけが一身に親の期待を浴び、親を失望させまいと、自分自身の人生を歩めず親の前では良い子ちゃん…
でも実は近所の柄の悪い男の子の車に乗せて貰い、授業をサボっている。
そんな長女は自殺したのか、他殺なのか…物語の始めは ミステリーっぽい入りですが、読み進めていくうちに、この本はどこにでもある親子の葛藤、兄妹間の依存や葛藤がテーマで、どの登場人物かに読者の自己、又は家族を投影して読み進めていくようにできています。自分の果たせなかった夢を娘に託す、教育ママになっていく母。
人種差別で地域のコミュニティに受け入られなかったので、娘には友達をたくさん作りコミュニティの中に溶け込んで欲しいと切に願う、でも自分自身は現実逃避型の生き方しかできない父。家族から無視され、期待がないから逆に自分の好きな事を追いかける、妹を案じながらも嫉妬もする兄。親の期待を一身に受け自分らしく生きられず、地域社会の中で同じ境遇である兄に依存して生きている中間子。親兄妹の様子や顔色ばかりうかがい過ぎて、変に大人びてて人間観察に長けた末っ子。
あまり多くを語ると、ネタばれになってしまいますので控えますが、どこにでもありそうな家族関係が 心にずしりと重くのしかかって来ます。実際にこの本を読んだ人とどう感じたか、結末を自分はどう思っているのか議論できたら面白いなと思いました。
全てがクリアに明記されておらず、読み手の感じ方で結末が違うかもしれません。
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2018/05/08 By シュバババン (評価:4点 / ジャンル:HU / YL:6.5 / 語数:95,091)
難易度 難しすぎず、簡単すぎず。ハンガーゲームと同じぐらいの難度

内容 5人家族の物語。

母 マリリン  医者を強く志望していたが出来ちゃった婚を機に断念。果たせなかった夢を長女リディアに託す教育ママ。

父 ジェイムス 中華系2世 大学教授、肌の色で差別されて生きているため、周りに溶け込みたいという
       コンプレックスが強い。リディアが学校に溶け込めているか異常に気にする。
        家でも波風をたてたがらず、教育ママを諌めることをしない。

長男 ネイサン 親はリディアに構いっぱなしでネイサンには興味がない。
        偶然宇宙に興味を抱き、自分で努力してハーバードに合格。リディアの唯一の理解者

長女 リディア 15歳、母が家出した時のトラウマで過剰に親の期待通りに行動してしまう。
        母親からは医者というキャリア、父親からは社交的な子といった期待を押し付けられるが、
        成績はどんどん下降、友達ほぼ0と追い詰められていく。

次女 ハンナ  5歳ぐらい? 家族の誰も関心を払わない空気のような存在。ずっと家族を観察して育ったため
        人の感情を察するのが上手。年齢が若いこともあり純真。

 期待をかけて育てていた娘が湖で溺死してしまうという教育ママの悲劇。

感想 教育熱心な親の「これって親のエゴの押し付けかも?」という罪悪感を物語化したような話。印象的だったのは母マリリンがリディアに医学書を与える時の枕詞「もし気に入ったなら読めばいいけど」、このセリフからも分かるようにマリアンは極端なエゴイストではなく、普通にどこにでもいそうな善良な親なのだが、子供を追い詰めてしまう。
 さて、題名のEverything I Never Told Youとは何のことなのか?これは謎なのだが、私としてはリディアが最後に悟った「いつになってもまだやり直せる、生まれ変わることが出来る」というメッセージなのだと考えた。このメッセージはI(リディア)から超常的にYOU(遺族)に伝わり、遺族に変化をもたらす。湊かなえ的な嫌ミスかと思いきや、最後に救いはある。
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2017/04/25 By Zacky (評価:3点 / ジャンル:HU / YL:6.5 / 語数:95,091)
長女の死をきっかけに家族が本当は分かりあえていなかったことが家族の歴史と共に暴かれていくお話。時代がころころ変わるのと、主となる人物の入れ替わりが激しくまだまだ洋書慣れしていない私には手強い作品でした。
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2017/03/10 By ありーゆや (評価:4点 / ジャンル:HU / YL:0.0 / 語数:95,091)
サスペンスかと思いきや、人種差別や家族問題、親子関係、男女平等など色々な問題を孕んだ物語で、考えさせられた。重〜いけど、読んで良かった!
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2017/02/10 By napo (評価:4点 / ジャンル:MY / YL:0.0 / 語数:95,091)
ジャンルを「推理もの」にしたのだけれど、本当にこれは「推理もの」なのだろうか。
中国系米人の父と白人の母をもつ16歳の少女が行方不明になり、後日湖から溺死体となって発見される。
警察は捜査を開始し…とここまでは明らかに推理小説。
だがその後の物語で、歪んだ家族の姿が明らかになっていく。
家族一人ひとりが屈折した思いを抱えながら生活していて、その中心にいて家族中の重みに耐えているのが少女。
少女は果たして幸せだったのか。そして少女に起こったことは何だったのか。
物語は徐々に圧力を高め、読むのがだんだん辛くなる。
でもやめられない。ページをめくってしまう。面白い。

英語は平易で、物語の世界に没頭できた。
70~80年代の様子を知っていると、さらに読みやすく感じると思う。
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2015/12/23 By angel (評価:4点 / ジャンル:NO / YL:0.0 / 語数:92,070)
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