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The Forgotten Garden
著者: Kate Morton
販売元: Pan Books
発売日: 2008-06-06
種別: ペーパーバック
価格: ¥ 1,308円 [定価:¥ 1,104]
在庫: 通常1~2営業日以内に発送
ページ数: 656ページ
売り上げランキング: 30024位

多読国民のレビュー

全件28 人読んだ9 人読書中0 人興味16 人積読3 人
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2018/04/30 By ぶーさーさー (評価:5点 / ジャンル:HU / YL:7.0 / 語数:168,081)
ウーム、凄い本を読んでしまった。心の震えるような本を。
話の始まりは1913年のロンドンの出港前の客船の中。4歳の少女が「ここに隠れていてね。ゲームだからね。すぐ帰ってくるから。」と、ある女性に言われて。
そして女性は帰ってくること無く、船は動き出し・・・、場面はオーストラリアの港に。
小さなスーツケースだけ持った身元不明の少女はNellと名付けら、港湾係員の夫婦に大切に育てられ、2005年その地で一生を終える。
そして、疎遠な娘の代わりにNellの死を看取った孫娘のCassandraに、イギリスのCornwallにあるコテージがNellから遺産相続されることが判明。
何故祖母はそんな遠い所にコテージを持っていたのか・・?、Cassandraの謎を探す旅が始まります。
その後、1900年代の初め、1975年、2005年と時代を行き来しながら、四世代の女性たちの物語が語られていきますが、構成が物凄く上手く出来ているのであまり混乱も無く、又飽きさせません
そして物語の一つのキーとなるのが、小さなスーツケースに入っていたおとぎ話の本。この内容が微妙に物語にシンクロして行くと同時に、作者のElizaの翻弄される運命が劇的に描かれていきます。

英語は、最初の方は「えっ?意外と簡単?」と感じ、その後難しく感じ、又簡単になったりと難易度の評価が結構変わりました。理由を考えると、まず会話の部分は易しく、状況・情景説明になると急に語彙が難しくなるのと、言い回しが倒置表現というのか凝った表現が多用されているのが理由の一つかと思います。又ひょっとすると、Cornwallの方言とか100年前の時代の英語の表現とかが関係しているのかも知れません。
あと、ドキッとした表現があったので、自分用にメモ。
‘You make a life out of what you have, not what you’re missing.’

又話の中で、1907年にCornwallの館でパーティが開かれ小説家のFrances Burnettという方が出席し、館の奧の隠された庭園にすごく興味を示す場面があります(話の本筋とは関係ありませんが・・)。調べて見るとBurnett女史が「秘密の花園」(The Secret Garden)を出版したのが1911年でした・・。
いずれにしろ、強力お勧めの本です。The Secret Gardenのみならず、Oliver Twist・Rebecca・Jane Eyre・Wuthering Heights等のGothic romanceの雰囲気を全て持ちながら、それでいて読みやすい!、これは傑作です。これを読まずに何を読む???。
ぜんだまより thanks機能は会員のみ
2017/11/05 By MEGUHIRO (評価:5点 / ジャンル:NO / YL:7.0 / 語数:185,700)
再読したい。
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2015/12/17 By たんぽぽ (評価:5点 / ジャンル:NO / YL:0.0 / 語数:185,700)
これまで読んだ洋書の中でも一番かも?と思えるほどよかった。
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2015/09/26 By tmv (評価:5点 / ジャンル:HU / YL:7.0 / 語数:185,700)
大好きです。
何回も読み返したい作品。
kate mortonはどれも自分の好みにぴったりはまって、期待を裏切りません。
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2015/05/29 By 汐まねき (評価:4点 / ジャンル:HU / YL:5.6 / 語数:185,700)
1913年、オーストラリアの波止場にひとりの幼い少女がひとり取り残されていた。名前を聞いても、少女は答えない。どこから来たかも、なぜ両親と一緒ではないのかも、わからない。結局、波止場ではたらく夫妻のもとでネルと名付けられて育てられることになる。

ネルが二十歳になったとき、父親からこのことを教えられる。それからネルは、四歳以前の記憶のない、本当の名前もわからない自分の所在なさに悩みながら生きていくことになる。そして家族にも心を閉ざすようになってしまっていた。

2005年、孫娘のカサンドラに看取られ、ネルは息を引き取った。そしてネルの死後、ネルと唯一親しくしていた孫娘のカサンドラが相続したのは、イギリスのコーンウォールにあるコテージ。なぜ、オーストラリアから遠く離れた場所に家を所有していたのか、いぶかしむカサンドラだったが、親族からネルの出自がわからないことを教えられ、ネルが自分のルーツを探すためにイギリスを訪れていたことを知る。そして、自分もその謎を追うためにイギリスに向かうのだった。

手がかりになるのは、ネルが見つかったときに持っていたスーツケースにあったおとぎ話のつまった本だけだった・・・。

流れるような文章に描かれる三代の女性の物語は、まさにおとぎ話のように、優しげで儚げで、そしてせつない。謎に満ちているが、途中からその謎はだいたい予想がつく。謎解きは物語への引力となり、どんどん先へと進みたくなるが、なぜそうならざるを得なかったのかという心理描写こそがこの物語の要なのだ。悲しい物語なのだが、懸命に生きた女性たちのことを知るにつれ、心に残るのは哀しみではなく明るいものだった。
uribou-momより thanks機能は会員のみ

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