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不思議な雰囲気のホラー短編集。5つの短編が入っています。どれもすぐに読めますが，不思議な余韻を残すお話が含まれています。個人的にはA Pair of Ghostly Handsが気に入りました。幽霊のお話ですが怖くありません。

ホラー小説の短編集。5つありますが、それほど怖い感じはありません。でもどうなるんだろう？と引き込まれる話がいくつかありました。

1900年代前半に活躍した５人の作家による恐怖短編集。幽霊、吸血鬼、生霊などをめぐる５つの物語。

•A Pair of Ghostly Hands by Sir Arthur Quiller-Couch
海沿いの素敵な家を借りたエミリーお嬢さん。でも夜中に水音がして・・・。
•Lost Hearts by M.R.James
両親を亡くした11歳の少年は、従兄のお屋敷に引き取られる。でもその屋敷では以前に２人の子供が失踪していた。
•Mrs Amworth by E.F.Benson
静かな田舎町に引っ越してきた未亡人Mrs.Amworth。
だが、吸血鬼に詳しい隣人の学者だけは彼女に疑惑の目を向けていた。
•The Waxwork by A.M.Burrage
蝋人形館の殺人者の部屋で、記者はホラー記事のために一晩を過ごしたい、と申し出る。
•John Charrington's Wedding by Edith Nesbit
「砂の妖精」のネズビットの短編。
村一番の美女との結婚直前に瀕死の叔父さんを見舞いに行った青年のその後。

デフォルメの効いた挿絵が添えられている。怖さがほどほどのものが多いが、蝋人形の話は怖かった。

ホラー小説の短編集。私はこういった小説が好きなのでわりと楽しめたが、人によって好き嫌いがありそうな物語。

5編の短編集で、作者がそれぞれ違います。
幽霊の話、吸血鬼の話などその存在を信じる人と信じない人が分かれるジャンルの話です。
ヨーロッパの人は日本人よりも吸血鬼の存在を信じてる人が多いのでは、と思いました。
こういう内容が好きな人にはいいですが、嫌いな人には読みづらい内容かも。