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Inside Out and Back Again: A Newbery Honor Award Winner
著者: Lai, Thanhhà(著)
販売元: HarperCollins
発売日: 2013年01月02日
種別: ペーパーバック
価格: ¥1,609
在庫: 在庫あり。
ページ数: 288ページ
Asia: 80位
Asian & Asian American: 49位
1900s: 40位
シリーズ:Newbery Medal 2010(vol.2012H)

多読国民のレビュー

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2018/06/15 By 梅Q (評価:5点 / ジャンル:HI / YL:4.5 / 語数:14,036)
ネタバレあり

ベトナム難民となった一家の一年を末っ子の少女の目線で綴った日記形式の記録。
著者の体験が多く盛り込まれているので半分ノンフィクション。
日記形式なので少女が見た事、聞いた事、考えた事がリアルに伝わってくる。
生きるか死ぬかの体験をしながら、安住の地についたと思えば、差別、いじめに遭う。
しかし家族の愛情を受けているせいか、母親の苦労とは裏腹に、どことなく楽観的な雰囲気がある。
子供がこんなつらい体験をある程度受け入れてしまっている感がして、余計に戦争の悲惨さを考えさせられる。
そして移民の問題。
切ない部分もあったが、読むのを止められなかった。
児童書であるが大人こそ読むべきだと思った。
英語を教えてくれ、ことあるごとに助けてくれる隣人の息子がベトナム戦争で亡くなった事を知り、「You hate me?」と尋ねる部分、戦争をする大人はどれだけ罪深のか。

英語的には難しくないが、詩の文体なので繋がりが分からない部分が随所にあった。
もう少し英語の読解力がついたら再読したい。
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2013/06/09 By モッツ (評価:4点 / ジャンル:FI / YL:4.2 / 語数:14,036)
Newberry Honor賞、National Book Award賞受賞作です。
主人公Haは著者を基にしたキャラクターで、彼女に起こる出来事は著者自身の体験・経験を基に描かれています。ジャンルはフィクションにしましたが、ベトナム戦争やアメリカのアラバマへ移民するなど著者自身の経験に基づいた実話に近い話だと思います。
本書はHa視点の日記風の散文で書かれているため、シンプルな文章ですがHaの心情をダイレクトに感じられます。一つ一つの見出しは1~3ページと非常に短く、文字も大きくて語数も少ないので細切れ時間でも気軽に読めるのがいいです。ただ登場人物の名前や所々に出てくるベトナム語(?)があるのが少し読みづらく感じました。
rpqより もちごめより thanks機能は会員のみ

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