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The Boy With The Painful Tattoo: Holmes & Moriarity 3 (English Edition)
著者: Josh Lanyon
販売元: JustJoshin Publishing, Inc.
発売日: 2014-10-05
種別: Kindle版
ページ数: 242ページ

多読国民のレビュー

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2015/08/31 By めねたおたべ (評価:5点 / ジャンル:MY / YL:7.0 / 語数:60,000)
ついにJ・X・モリアーティと同棲をはじめることになったミステリ作家クリストファー・ホームズは、カリフォルニアからはるばるJ・Xの地元であるサンフランシスコへ引越した。新居に荷物を運びこんだ翌日、J・Xはミステリのカンファレンスのため出かけていき、クリストファーはひとりで荷解きをはじめる。ところが、地下室の荷物の中から見知らぬ誰かの死体が現れる。

ジョシュ・ラニヨンのゲイロマンスミステリ。ミステリ小説へのオマージュにあふれた本シリーズ、これで最後のようです。
ついてないスランプのミステリ作家(40歳)のクリストファーは、J・Xと暮らすために慣れない土地に引越してきて、さんざんな目にあいますが、読んでる方はなぜか終始コミカルにしか感じられず、笑いっぱなしでした。2巻がかなり重苦しい結末なので、明るく終わるのがいいです。

クリストファーはいわゆる「コージィ・ミステリ」の作家なのですが、近年このジャンルはぱっとせず、シリーズ1巻からずっとエージェントに「流行っている新しいジャンルへ挑戦しろ」と言われ続けています。そのためこのシリーズには、流行りものに対するクリストファーの辛辣で笑えるコメントが随所にちりばめられているのですが、本作では最近日本でも多数紹介されている「北欧もの」ミステリがクローズアップされています。実際タイトルはどうみても「ドラゴン・タトゥーの女」をもじってるというか意識しているものですが、ストーリーの本筋には全く関係ないうえ、この「痛そうなタトゥ―」が登場する場面は爆笑しました。

またこの巻ではついに、ずっと虐げられて(?)きたクリストファーのコージィ・ミステリのファンが何人も登場します(ただし変人ばかり)。J・Xがなぜクリストファーに惚れたかもわかりますし、クリストファーに感情移入して読んできた自分としてはたいへん嬉しいものでした。

別シリーズ(アドリアン・イングリッシュ)の主人公たちが脇役出演するところもあり、ファンサービスとしてもありがたいです。英語はこの作家の他の作品にくらべると難しく感じますが、とても楽しいのでおすすめです。(R18のシーンもありますのでご注意ください。)
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