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高校生、もしくは大学生が主人公がよかった。

今回の再読は聴き読みです。
多読を始めて間もない頃に読みましたが、やっぱり面白いです。Jacqueline Wilsonものの中では、ヤングアダルトの部類に入り、且つ重々しい雰囲気はなく、どちらかと言うと中高生が悩むであろう恋の悩みが中心です。Girlsシリーズ第1巻。

Jacqueline Wilsonの、13才の女の子が主人公の学園もの。
Wilsonにしては、そんなに家庭環境も複雑ではなく、
ちょっと自意識過剰なこの年頃特有の”ドラマティック”な生活が、
わりと軽く楽しめます。

終わり方がうまいのはさすがJacqueline Wilsonという感じでした。
それにしても13才の主人公なのに、
結構露骨な表現があったりして、ちょっとびっくりでした。

あと、ゆめの存在のラスト間際の展開も、
さらっと書いてあったのがとても新鮮でした。
なんとなくここは閉じないままかと思ってたので、
気持ちいい驚きでした。

それにしても、YL4くらいの作品のつもりで読んでいたので、
5.5にちょっとびっくり。
でもたしかに、結構むずかしいかな。
けれど同時に、わからない部分はあっても全体はよく追える、
という体験をするのにちょうどいい気がします。

細部をむずかしく感じるのは、イギリス英語の口語のせいでしょうか。
でもこれはWilsonを何冊かよめば慣れそうです。
わたしはこれまでWilsonはオーディオブックのみで、
オーディオのほうがこういうむずかしさは感じないようなので、
文字の本の1冊目としては、これはちょっとむいてなかったかな。
もう少しYLの低めのものからだんだん読んでいけばよかったかもしれません。

あるいは、時間のあるときだったら淡々と、
結構はやく読んでいたかな。
慣れない単語はあっても、案外気にならず読みすすめられます。

今回は、読みながらtwig、go bananas の意味と、
米語のhang out は英語ではhang around なのかな？
ということがわかりました。
twigがそうだけど、イギリス英語は響きが
英語のイメージとちょっとちがっているのでおもしろい。

それから、短縮形の使われ方も米語とちがう気がしました。
最近カランメソッドをしていますが、
カランはイギリスで開発されたものというのに
妙に得心がいってしまいました。

4冊つづきで、わたしはあとは2冊めまで読むつもりでしたが、
4冊ぜんぶ読んでみたくなったかな。